通信環境
現在のインターネット接続は無線タイプの「Wi-Fi」が主流となっています。従来の有線接続と異なり、メリットが多く今後の生活や働き方にも大きく関わってきます。今回は、Wi-Fiの概要について紹介していきます。
そもそもWi-Fiとは
Wi-Fiは身近なものであり、自宅で利用する以外にもカフェやレストラン、コンビニでも利用できます。では、そもそも「Wi-Fi」とはどのようなものなのか、概要を紹介しましょう。
電波を使いインターネット接続をする
Wi-Fiとは「Wireless Fidelity」の略であり、無線で機器のデータ通信を行う規格の1つです。従来では有線LANによって通信を行っていました。この有線LANの場合、LANケーブルという物理的な線を利用し通信データの送受信を行います。
それに対してWi-Fiの場合、電波を利用して通信データのやり取りを行うため、物理的な配線を使わなくて済みます。つまり、ワイヤレスでインターネット通信を行えます。
利用するには「Wi-Fiルーター」が必要
インターネットを利用する場合、モデムとルーターが必要であり、パソコンなどの機器にLANケーブルを挿すことで通信できます。しかし、Wi-Fiを利用する場合は、電波を発信できる機能がある「Wi-Fiルーター」が必要です。
一般的にモデムとWi-FiルーターをLANケーブルで接続することで、電波を飛ばすことができ、Wi-Fiルーターの性能によって電波が届く範囲が異なります。このWi-Fiルーターを使えば、電波を受信できるWi-Fi機能を持ったパソコン・スマートフォンなどに接続できます。
Wi-Fiルーターが設置されているカフェやレストランなどでは、パスワードなどを入力したり接続設定を行ったりすることでWi-Fiを利用できます。基本的にWi-Fiの利用方法は、自宅・仕事場・公共施設・店舗などでも同じです。
Wi-Fiを利用するメリット
Wi-Fiが広く使われるようになったのは、有線接続にはないメリットがあるからです。では、Wi-Fiを利用するメリットについて見ていきましょう。
配線を整備する手間が不要
最大のメリットは物理的なケーブルが必要ないので、配線を整備する手間が要らないことです。有線ケーブルの場合、ルーターとパソコンなどの機器を繋げる必要があります。端末とルーターが近い場合は、そこまで手間がかからないかもしれません。しかし、別フロアや別階の端末と接続する場合は配線の整備に手間取ってしまうでしょう。
そこで、Wi-Fiを利用すれば物理的な配線は一切不要なので、ケーブルを整備する手間はかかりません。また、配線がないので部屋もスッキリして見えるでしょう。接続する際は、パソコンなどの画面で接続設定を行うだけで完了します。
多くの端末との接続が可能
有線接続の場合、LANケーブルを挿す端子が必要であり、複数の端末と接続したくても端子の数だけしか接続できません。多くの端末と接続したい場合、有線接続だと限界があるのです。Wi-Fiの場合、LAN端子は必要ないため有線接続よりも多くの端末と接続できるでしょう。
また、スマートフォンやタブレットなど端子がない端末でもインターネット接続を行えます。自宅などでパソコン・スマートフォン・タブレット・プリンターなど、接続する機器が多い場合は無線であるWi-Fiの方が便利です。
今後の生活とWi-Fi
Wi-Fiはこれからの時代にとって必要不可欠な通信手段になってきています。具体的にどのようにWi-Fiは活用されていくのか見ていきましょう。
IoTの時代に突入し必須の存在になる
身近な存在だと「無線に対応したプリンター」などです。
今後はIoTの家電製品も増えていき、生活がどんどん便利になると期待されています。
例えば、洗濯物を洗濯機に入れておけば、外出先でもスマートフォンで洗濯機を操作し、好きなタイミングで洗濯ができたり、帰りの電車の中でスマートフォンを使い炊飯器のスイッチを入れたりできます。
このようなIoT製品を利用するためには、無線接続が必須になるため、家庭ではWi-Fi環境を整える必要があるといえるでしょう。
テレワーク環境の整備にも必要
テレワークというと「自宅で仕事をすること」というイメージを持つ人が多いでしょう。本来は「テレ(離れたところ)ワーク(働く)」という由来であり、時間や場所の制約を受けない働き方のことです。
つまり、働く場所は自宅に限定されません。例えば、カフェやファミレス、公園などで仕事をすることも含まれるのです。しかし、屋外でPCを用いて仕事をするときには、通信環境を自分で用意しなければなりません。そこで、活躍するのが「ポケットWi-Fi」などの携帯できるWi-Fi端末です。
このようなWi-Fi端末があれば、電波が通っている場所であればどこでもインターネット通信を行えます。今はテレワークのニーズが高まり、事業所の規模縮小を考える企業も増えていることからも、ポケットWi-Fiなどの端末のニーズも比例して高くなるでしょう。
まとめ
Wi-Fiは無線を使った接続の通信規格であり、今後はパソコンやモバイル端末以外にも対応する機器が増えていくと期待されています。現在は、テレワークなど場所に縛られない働き方のニーズが高まっており、相性が良いWi-Fiを利用できる機器のニーズも比例して伸びていくでしょう。Wi-Fiのことを深く知り、是非普段の生活や仕事に上手く役立ててみてください。