パソコンの「リカバリー」とは?最後の手段として試したい方法を紹介!

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パソコンに深刻な異常やトラブルが発生した場合、「リカバリー」という方法を使うことで症状が改善されるケースがあります。しかし、リカバリーはデータが消えるなどのデメリットもあるので注意が必要です。
今回は、パソコンのリカバリーについて分かりやすく紹介します。

パソコンのリカバリーとは?

パソコンのリカバリーとは、「パソコンを初期化する」ことです。この「パソコンの初期化」とは、工場出荷時の初期状態に戻すことで、パソコンにさまざまな異常が発生していた場合でもリセットできます。

ただし、パソコンが初期状態に戻ってしまうので、本体に保存されていたデータや設定なども全て消えてしまうので注意してください。そのため、リカバリーは気軽に行えるものではなく、実施する前にはデータを別の場所に保存するなどの準備が必要です。

パソコンのリカバリーを行った方が良い事例

リカバリーはパソコンに異常が発生した場合の対処法の1つです。効果がある症状は以下の通りです。

●インストールしたプログラムによりパソコンの設定が変更され、元に戻せなくなったとき
●頻繁にフリーズする、立ち上げに時間がかかる、動作が遅くなるといった症状が出たとき
●ウイルスに感染してしまい、完全に除去できない状態になっている

このように大きなエラーが出てしまった場合や、小さいエラーが頻繁に出ているなど、現状で手の施しようがない状態や原因が分からない場合などに、症状が改善される可能性があります。

基本的にはパソコンのオプション画面から「トラブルシューティング」を選択し、詳細オプションの中から「システムの復元」→「このPCを初期状態に戻す」を選択することで、アプリやドライバーが削除され、OSが再インストールされます。

リカバリーの種類

パソコンのリカバリーにはいくつか種類があります。症状に合ったリカバリーを行えば症状が改善しやすくなります。では、どのような種類があるのか見ていきましょう。

リフレッシュ

リフレッシュは主に個人用ファイルを保持したまま、OS(オペレーティングシステム)を再インストールするリカバリーです。

ドキュメントや画像データなどのデータはライブラリなどに保存されたままですが、OSを再インストールすることでパソコンを購入した後にインストールしたアプリケーションなどは全部消えてしまいます。

リセット(ファイルの削除のみ)

通常のリカバリーでOSを再インストールして工場出荷時の初期状態に戻します。この場合は、個人ファイルも全部消えてリセットされます。個人ファイルの量が多く、一気に削除してパソコンの容量を軽くしたい場合などに有効でしょう。

リセット(ドライブを完全にクリーンアップ)

ハードディスクなどのドライブに保存されたデータを、専用の復元ソフトを使って完全に消去し、その後にOSを再インストールします。この方法であれば、ドライブを完全にクリーンアップできるので、データを完全に削除できます。

リカバリー後に行うこと

リカバリーを実施した場合、パソコンは購入したときと同じ状態になります。そのため初期設定を行ってください。基本的にはユーザー名とパスワードを設定し、アカウントを作成していきます。

また、パソコンの個人設定だけでなくインターネットの設定も初期化されています。接続設定だけでなく、ファイアウォールなどの設定も初期化されているので注意してください。

普段使用しているExcelやWordなどのオフィスソフトも消えてしまっているので、再インストールしましょう。他にもセキュリティソフトの設定も必要です。

このように、リカバリー後はパソコン全般の再設定が必要になるので、リカバリーを行う前に設定した情報をパソコン以外の場所に控えておくのがおすすめです。

パソコンのリカバリーの注意点

パソコンのリカバリーはデータが消える以外にもデメリットがあります。それは、リカバリーの処理を実行するのに時間がかかることです。もしパソコン内のデータ容量が多い場合は、そのデータを削除する必要があるので、処理時間は伸びていきます。

パソコンの状態やデータ量にもよりますが、2時間以上かかることがほとんどで、長いときは半日から1日かかることもあります。リカバリー後に行う再設定のことを考えると、処理を完了させるのに長い時間を要してしまうでしょう。

トラブルが発生している状態でも、急いでいるときや時間が確保できないときは、従ってリカバリーをしない方がおすすめです。

リカバリーは最後の手段

パソコンのリカバリーは、一度実施すると途中でキャンセルができません。もし重要なデータをパソコン内に残したままリカバリーをしてしまえば取り返しのつかないことになります。

データが失われること・時間がかかることを考慮し、最後の手段として考えておくのがおすすめです。

まとめ

パソコンのリカバリーはあらゆる異常をリセットする方法です。対処に困るような深刻なトラブルが発生していてもリカバリーを実行することで改善されるケースは多いです。

しかし、リカバリーによって失われるものは多いので実施する前にデータのバックアップなどの準備を進めましょう。また、処理に時間がかかることもあるので、時間に余裕を持って実行することが大切です。

パソコンのリカバリーについて知り、パソコンの異常に対応しましょう。

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